熱応力計算機

物体が伸縮できない状態(完全拘束)で温度変化したときに生じる内部応力を計算します。

GPa
× 10⁻⁶ / K
℃ (または K)

計算結果

熱応力 (Thermal Stress) とは

物体は温度が上がると膨張し、下がると収縮しようとします。しかし、両端が壁に固定されている場合など、物体の変形が拘束されていると、内部に「圧縮」または「引張」の力が生じます。これを熱応力といいます。

計算式 (完全拘束の場合)

物体が全く伸縮できない(完全拘束)と仮定した場合の熱応力は、フックの法則と熱膨張の式から以下のように導かれます。

\[ \sigma = E \alpha \Delta T \]
  • \( \sigma \): 熱応力 (Pa, パスカル)
  • \( E \): ヤング率(縦弾性係数) (Pa)
  • \( \alpha \): 線膨張係数 (1/K)
  • \( \Delta T \): 温度変化 (K)

意味と解釈

  • 温度上昇 (\(\Delta T > 0\)): 物体は伸びようとするが壁に押されるため、圧縮応力が生じます。
  • 温度低下 (\(\Delta T < 0\)): 物体は縮もうとするが壁に引っ張られるため、引張応力が生じます。

実際には、拘束が完全でない場合もあり、その場合は応力はこれより小さくなります。

例:鉄道のレール

鉄(ヤング率 206 GPa, 線膨張係数 12×10⁻⁶)のレールが、真夏の炎天下で30℃温度上昇したとします。もし隙間がなく完全に拘束されていた場合、計算される応力は約74 MPaとなり、これによる座屈(レールが曲がる)を防ぐために、レールには伸縮できる継ぎ目が設けられています。