応力計算機(垂直応力)
荷重と断面積から、材料に生じる応力を計算します。
計算結果
応力(ストレス)とは?
応力(Stress)とは、物体に外力が加わった際に、その物体の内部に生じる「単位面積あたりの内力」のことです。材料力学において最も基本的かつ重要な概念であり、構造物が壊れないように設計するためには、この応力を正しく理解し計算する必要があります。記号はギリシャ文字の「σ(シグマ)」が一般的に使われます。
計算公式
垂直応力(Axial Stress)は以下の単純な式で表されます。
σ = P / A
- σ (シグマ): 応力 [Pa, N/m²]
- P (ピー): 荷重または外力 [N] (Fと表記することもあります)
- A (エー): 断面積 [m²]
主な単位と換算
応力の単位は圧力と同じ「パスカル (Pa)」ですが、実際の工学現場では値が非常に大きくなるため、「メガパスカル (MPa)」や「ギガパスカル (GPa)」がよく使われます。また、現場では「N/mm²(ニュートン毎平方ミリメートル)」も多用されます。
- 1 Pa = 1 N/m²
- 1 kPa = 1,000 Pa
- 1 MPa = 1,000,000 Pa = 1 N/mm² (※これは非常に重要な等式です)
- 1 GPa = 1,000 MPa = 1,000,000,000 Pa
- 1 kgf/cm² ≈ 0.098 MPa
引張応力と圧縮応力
垂直応力には、力の向きによって2種類あります。
- 引張応力 (Tensile Stress): 材料を引き伸ばそうとする力によって生じる応力。通常、プラス(+)の値で表されます。
- 圧縮応力 (Compressive Stress): 材料を押し潰そうとする力によって生じる応力。通常、マイナス(-)の値で表されます。
代表的な材料の強さ(参考値)
材料が耐えられる限界の応力を「降伏点(Yield Strength)」や「引張強さ(Tensile Strength)」と呼びます。設計応力は、これらの値よりも十分に小さく設定する必要があります。
| 材料 | 降伏点 (目安) | 引張強さ (目安) |
|---|---|---|
| 軟鋼 (SS400など) | 約 235 MPa | 400 - 510 MPa |
| アルミニウム合金 (A5052) | 約 90 MPa | 170 - 240 MPa |
| ステンレス鋼 (SUS304) | 約 205 MPa | 520 MPa 以上 |
| コンクリート | - (圧縮に強い) | 圧縮強度: 20 - 40 MPa |
応力-ひずみ曲線
材料に応力を加えていくと、材料は変形します(ひずみが生じます)。この応力とひずみの関係を表したグラフを「応力-ひずみ曲線(S-S曲線)」と呼びます。鉄鋼材料のような延性材料では、比例限度、弾性限度、上降伏点、下降伏点などを経て破断に至ります。この曲線の初期の直線部分の傾きを「ヤング率(縦弾性係数)」と呼び、材料の変形しにくさを表します。