QR 分解計算機
行列 A を 直交行列 Q と 上三角行列 R に分解します (A = QR)。
A = Q × R
Q (Orthogonal)
×
R (Upper Triangular)
QR分解とは?
線形代数において、実数値行列 A を、直交行列 Q と上三角行列 R の積に分解することを QR分解(QR Decomposition または QR Factorization)といいます。
A = QR
- Q (Orthogonal Matrix): 直交行列。各列ベクトルが互いに直交し、かつ大きさが1(正規直交基底)です。すなわち、QᵀQ = I (単位行列) が成り立ちます。
- R (Renormalized / Upper Triangular Matrix): 上三角行列。対角成分より下の要素がすべて0になります。
計算方法 (グラム・シュミット法)
このツールでは、グラム・シュミットの正規直交化法(Gram-Schmidt Process)を用いて計算しています。
- 行列 A の列ベクトルを a₁, a₂, ... とします。
- 最初の基底ベクトル u₁ を a₁ とし、正規化して e₁ を求めます。
- 次のベクトル a₂ から、e₁ 方向の成分を除去して u₂ を作り、正規化して e₂ を得ます。
- このプロセスを繰り返し、正規直交基底 {e₁, e₂, ...} を並べたものが行列 Q となります。
- 行列 R は、A = QR より R = QᵀA として計算できます。
応用
QR分解は、連立一次方程式の数値解法(最小二乗法など)や、固有値計算(QR法)において非常に重要な役割を果たします。計算が安定しており、科学技術計算で広く使用されています。