空気圧シリンダー推力計算

エア圧力 × 受圧面積。FA設計の必需品。

Push Force (押し側)0 N
Pull Force (引き側)0 N

空気圧シリンダー選定の基礎

工場の自動化設備(FA機器)において、最も多用されるアクチュエータの一つが空気圧シリンダーです。油圧に比べて力が弱く、制御性(速度安定性)も劣りますが、クリーンで安価、高速動作が可能という特徴があります。

推力計算式(理論推力)

油圧シリンダーと同様、パスカルの原理に基づきます。

F = P × A

  • F: 推力 [N]
  • P: 圧力 [MPa]
  • A: 受圧面積 [mm²]

押し側(Push): ロッドが伸びる時の力。面積はボア径全体。
引き側(Pull): ロッドが戻る時の力。面積はボア径からロッド径を引いたドーナツ型。

負荷率(安全率)の考え方

空気は圧縮性流体であるため、負荷の変動によって速度が不安定になりやすい性質があります。そのため、選定時には油圧よりも余裕を持った「負荷率」を設定する必要があります。

  • 一般的な目安: 負荷率 50% 以下(理論推力の半分以下の負荷で使用する)
  • 高速動作が必要な場合: 負荷率 30〜40% 程度
  • クランプ(固定)用途など静的な場合: 負荷率 70% 程度まで可

ギリギリの選定をすると、動き出しが遅れたり(スティックスリップ)、速度制御が効かなくなったりするトラブルの原因になります。