平均ピストン速度計算機
ストロークとRPMからエンジンの限界を探る。
Mean Piston Speed (m/s)0 m/s
Mean Piston Speed (km/h)0 km/h
平均ピストン速度 (Mean Piston Speed) とは
エンジンの性能や耐久性を評価する重要な指標です。ピストンは上死点と下死点の間を往復運動しており、その速度は刻一刻と変化(正弦波に近い動き)しますが、工学的には「平均速度」を用いて評価するのが一般的です。
MPS (m/s) = \frac{2 \times Stroke(mm) \times RPM}{60 \times 1000}
- $2 \times Stroke$: クランク1回転でピストンは2回(往復)ストローク移動します。
- $/ 60$: 分速(RPM)を秒速に変換します。
- $/ 1000$: mmをmに変換します。
ピストン速度の目安と限界
ピストン速度が高くなると、慣性力が増大し、コネクティングロッド(コンロッド)やクランクシャフトへの負荷が急激に高まります。また、ピストンリングとシリンダー壁の摩擦熱も増加します。
- 実用車・乗用車: 15 ~ 18 m/s 程度
- 高性能スポーツカー: 20 ~ 22 m/s 程度 (例: Honda S2000 F20C は約25m/sに達する)
- F1エンジン: 25 ~ 26 m/s 以上 (超ショートストロークのためRPMは高いがピストン速度は制御されている)
- 大型船舶ディーゼル: 8 ~ 10 m/s (超ロングストロークだが低回転)
エンジニアリングの視点
同じRPMなら、ストロークが長い(ロングストローク)エンジンほどピストン速度は速くなります。これが、高回転型エンジンがショートストローク設計になる理由の一つです。