光子検出効率計算機
見えない光を捉えるセンサーの性能評価。
%
RESPONSIVITY
0.00 A/W
Formula: $R \approx \frac{\eta
\lambda}{1239.8}$
光検出器の性能指標:量子効率と受光感度
光を電気信号に変換するデバイス(フォトダイオード、CCD/CMOSセンサー、光電子増倍管など)の性能を表すために、主に2つの指標が使われます。
1. 量子効率 (Quantum Efficiency, QE)
入射した光子(フォトン)の個数に対して、何個の電子が生成(検出)されたかの割合です。単位はパーセント(%)です。
- 理論上の最大値は100%(1個の光子で1個の電子が発生)です。
- 実際には、表面での反射や再結合により100%未満になります。
- 高性能な裏面照射型CMOSセンサーでは、QEが90%を超えるものもあります。
2. 受光感度 (Responsivity, R)
入射した光のパワー(ワット)に対して、どれだけの電流(アンペア)が流れるかを示す指標です。単位は A/W(アンペア/ワット)です。
フォトンのエネルギーは波長によって異なるため、同じQEであっても波長が長くなるほど(フォトン1個のエネルギーが小さくなる=同じワット数ならフォトンの数が増えるため)、受光感度Rは高くなる傾向があります。
変換公式
R (A/W) = \frac{\eta(\%)}{100} \times \frac{\lambda (\text{nm})}{1239.8}
ここで $\eta$ は量子効率、$\lambda$ は波長(nm)です。1239.8 という定数は $hc/e$ から導かれます。
応用分野
- 医療画像: PET(陽電子放出断層撮影)やCTのスキャナでは、シンチレータで発生した微弱な光を高感度な光電子増倍管(PMT)やSiPM(シリコン光増倍管)で検出します。
- 光通信: 光ファイバー通信の受信機では、高速かつ高感度なフォトダイオードが不可欠です。
- 天文学: 遠くの星からの微かな光を捉えるため、極限まで量子効率を高め、ノイズ(暗電流)を抑えた冷却CCDカメラが使われます。
S/N比と暗電流
検出器の性能は感度だけでは決まりません。光が来ていない時でも流れる「暗電流(ダークカレント)」や、読み出しノイズが低いことも重要です。S/N比(信号対雑音比)が高いほど、鮮明な画像や正確なデータが得られます。