熱容量計算機
物質の質量と比熱から、その物体の熱容量を算出します。
計算結果
熱容量とは何か?
熱容量(Heat Capacity)とは、ある物体全体の温度を1℃(1K)上昇させるために必要な熱量のことを指します。 記号は通常 C で表され、単位は J/K(ジュール毎ケルビン) や J/°C が使われます。
これは「熱の器(うつわ)の大きさ」とイメージすると分かりやすいでしょう。 熱容量が大きい物体は、たくさん熱を加えても温度が上がりにくく、逆に冷めにくい(温度変化しにくい)性質があります。 プールいっぱいの水は熱容量が大きいため、夏の日差しを浴びてもすぐにお湯にはなりませんが、空っぽのやかん(鉄)は熱容量が小さいため、火にかけると一瞬で高温になります。
熱容量の公式
熱容量 $C$ は、物質の質量 $m$ と、その物質固有の「熱しやすさ」を表す比熱容量(比熱)$c$ の積で求められます。
$$ C = m \times c $$
ここで、
- $C$: 熱容量 [J/K]
- $m$: 質量 [kg]
- $c$: 比熱 [J/(kg·K)]
熱量と温度変化の関係 (Q = mcΔT)
熱容量 $C$ がわかると、ある熱量 $Q$ を与えたときの温度変化 $\Delta T$、あるいは逆に温度を $\Delta T$ 上げるのに必要な熱量 $Q$ を簡単に計算できます。
$$ Q = C \times \Delta T = m \times c \times \Delta T $$
この式は熱力学の基本中の基本であり、エンジニアリング(冷却システムの設計など)から料理(お湯を沸かす時間の見積もり)まで幅広く応用されています。
主な物質の比熱一覧
比熱は物質によって決まった値を持ちます。 特に「水」は非常に大きな比熱を持つ物質であり、これのおかげで地球の気温は急激に変動せず、生物が生きていける環境が保たれています。
| 物質 | 比熱 (J/kg·K) | 特徴 |
|---|---|---|
| 水 | 4,184 | 非常に温まりにくく冷めにくい。 |
| エタノール | 2,440 | 水より温まりやすく揮発しやすい。 |
| ポリエチレン | 2,300 | プラスチックの中では平均的。 |
| コンクリート | 880 | 夏のアスファルトや建物が熱を持つ原因。 |
| アルミニウム | 897 | 金属の中では比熱が高く、放熱フィンに使われる。 |
| 鉄 | 449 | フライパンなどがすぐ熱くなる理由。 |
| 銅 | 385 | 熱伝導も非常に良く、鍋や配線に使われる。 |
| 金 | 129 | 非常に熱しやすく冷めやすい。 |