心拍ゾーン計算機 (詳細設定版)
計算式を選択し、より個人の体力に合わせたゾーン設定を行います。
詳細ゾーン設定
より精密な心拍ゾーン管理のために
一般的な「220 - 年齢」や「%HRmax法」は便利ですが、個人の体力差を完全には反映できません。 この詳細版計算機では、研究に基づいた複数の推定式や、安静時心拍数を加味したカルボーネン法を選択できるように設計されています。 アスリートや、より厳密にトレーニング強度を管理したい方に適しています。
最大心拍数の推定式について
最大心拍数(MHR)の推定にはいくつかの式があります。
- Fox & Haskell式 (220 - 年齢): 最も有名ですが、特に高齢者や若年層で誤差が大きいと言われています。
- Tanaka (タナカ) の式 (208 - 0.7 × 年齢): 2001年に発表されたより新しい式で、成人全般において精度が高いとされています。
- Gelish式 (207 - 0.7 × 年齢): タナカの式と似ていますが、フィットネスレベルが高い人向けに使われることがあります。
- 実測値 (カスタム): 実際に負荷試験を行って測定した最大心拍数がわかっている場合は、直接入力するのが最も正確です。
%HRR (予備心拍数) vs %HRmax (最大心拍数)
%HRmax法
単純に最大心拍数に対する割合です。 安静時心拍数が高い人と低い人を区別しないため、実際の運動負荷感覚とズレが生じることがあります。 特に低いゾーン(Zone 1-2)で、実際の負荷よりも低く算出されてしまう傾向があります。
%HRR法 (カルボーネン法)
予備心拍数 (HRR = 最大心拍数 - 安静時心拍数) をベースに計算します。 「安静にしている時(0%)」から「限界(100%)」までの『余力』の何%を使っているか、という考え方です。 これに安静時心拍数を足し戻すことで、個人の心肺機能レベルに合わせたターゲットが算出されます。 トレーニング機器やスマートウォッチの「高度な設定」ではこちらが採用されることが多いです。
各ゾーンの生理学的意味(詳細)
- Zone 1 (50-60%): リカバリー。血流促進により疲労物質を除去します。
- Zone 2 (60-70%): 好気性閾値 (Aerobic Threshold)。脂質代謝の最適化、ミトコンドリアの増加。長距離競技のベースとなります。
- Zone 3 (70-80%): テンポ走。有酸素能力の上限付近。乳酸除去能力と生成速度が釣り合う領域の下。
- Zone 4 (80-90%): 乳酸性作業閾値 (LT/AT)。ここを超えると乳酸が急激に蓄積し始めます。この境界値を引き上げることが競技力向上の鍵です。
- Zone 5 (90-100%): VO2max (最大酸素摂取量) 領域。神経系の適応と最大出力の向上。