フルード数計算機
流速と代表長さからフルード数 $Fr$ を計算し、流れの性質を判定します。
フルード数とは?水理学の重要指標
フルード数(Froude Number, 記号:$Fr$)は、流体力学において「慣性力」と「重力」の比を表す無次元数です。イギリスの技術者ウィリアム・フルード(William Froude)にちなんで名付けられました。
1. 定義式
$$ Fr = \frac{v}{\sqrt{gL}} $$
ここで:
- $v$:流速(m/s)
- $g$:重力加速度(m/s²)
- $L$:特性長さ(開水路の場合は水深や水理水深)(m)
2. 流れの分類:常流と射流
フルード数の値によって、開水路の流れは3つの状態に分類されます。
$Fr < 1$ : 常流(Subcritical Flow / Tranquil Flow)
流れが緩やかで、水位の乱れ(波)が上流側に伝わることができる状態です。一般的な河川の流れはほとんどがこの状態です。水深は深く、流速は遅くなります。
$Fr = 1$ : 限界流(Critical Flow)
流れるエネルギーが最小になる特殊な状態です。流速が「長波の伝播速度($\sqrt{gh}$)」と等しくなります。
$Fr > 1$ : 射流(Supercritical Flow / Rapid Flow)
流れが非常に速く、水位の乱れが上流に伝わらない状態です。ダムの放水路や急勾配の水路で見られます。水深は浅く、流速は極めて速くなります。
3. 船舶工学における応用
船が波を作る抵抗(造波抵抗)を評価する際にもフルード数は重要です。この場合、特性長さ $L$ には船の長さが用いられます。フルード数が同じであれば、実船と模型船の造波パターンが相似になるため、水槽試験でのスケーリング則(フルードの相似則)として利用されます。