配管摩擦損失計算機 (水用)

ヘーゼン・ウィリアムスの式を用いて、水道設備の圧力損失を簡単に計算します。

計算条件

ヘーゼン・ウィリアムスの式とは?水理計算の定番

水道管、スプリンクラー設備、消火配管などの設計において最も広く使われているのが「ヘーゼン・ウィリアムスの式(Hazen-Williams Equation)」です。この式は経験則に基づいた近似式で、常温(約15℃前後)の水に対して非常に良い精度を持ちます。

計算式

$$ h_f = 10.666 \cdot C^{-1.852} \cdot D^{-4.87} \cdot Q^{1.852} \cdot L $$

この式はSI単位系用に整理された典型的な形です。

  • $h_f$:損失水頭(m)
  • $Q$:流量(m³/s)
  • $C$:流速係数(無次元、表面の滑らかさを表す)
  • $D$:管の内径(m)
  • $L$:配管長さ(m)

C値(流速係数)の目安

C値が大きいほど管内面が滑らかで、摩擦損失が少なくなります。

  • 140〜150:塩化ビニル管(PVC)、架橋ポリエチレン管、新しいステンレス管
  • 130:銅管、ライニング鋼管
  • 100:通常の鋼管(SGP)、鋳鉄管
  • 60〜80:錆が発生した古い鉄管

ダルシー・ワイスバッハの式との違い

汎用的なダルシー・ワイスバッハの式と比較すると、以下のメリット・デメリットがあります。

  • メリット: 計算が簡単で、レイノルズ数が不要。粘性を考慮する必要がないため、手計算でも扱いやすい。
  • デメリット: 水以外の流体には使えない。極端に高温・低温の水や、粘度の高い流体には適用できない。層流領域では精度が落ちる。

したがって、建築設備や上水道の設計ではヘーゼン・ウィリアムス式が標準的に用いられ、プラント配管や化学プロセスではダルシー・ワイスバッハ式が好まれます。