ギターフレット位置計算機

あらゆるスケール長のフレット間隔を精密に計算。自作ギターや修理に。

フレット間隔の計算原理:魔法の数字 17.817

ギターのフレット位置は適当に決められているわけではありません。「12平均律」という音楽理論に基づき、オクターブ(周波数が2倍になる音程)を12等分するように設計されています。

計算式

ナット(0フレット)から $n$ 番目のフレットまでの距離 $D_n$ は、スケール長を $S$ とすると以下の式で求められます。

$$ D_n = S \times \left( 1 - \frac{1}{2^{n/12}} \right) $$

また、もっと古典的な(そして実用的な)方法として、「魔法の数字」と呼ばれる定数 17.817... を使う方法があります。これは $(2^{1/12}) / (2^{1/12} - 1)$ の近似値です。

具体的には、「残りの弦長の長さ」を 17.817 で割ると、次のフレットまでの幅が求まります。

代表的なスケール長

  • フェンダー・ロングスケール (Fender Scale): 約 25.5インチ (647.7mm)。ストラトキャスターやテレキャスターなど。張りが強く、はっきりした音が特徴です。
  • ギブソン・ミディアムスケール (Gibson Scale): 約 24.75インチ (628.65mm)。レスポールなど。弦のテンションが緩めで、チョーキングがしやすく、太い音が特徴です。
  • ベース・ロングスケール: 34インチ (863.6mm)。プレシジョンベースやジャズベースなど。
  • PRSスケール: 25インチ (635mm)。フェンダーとギブソンの中間です。

DIYとブリッジ位置の注意点

自作ギターを作る際、計算した位置に溝を切るだけでなく、ブリッジサドルの位置(オクターブ調整分)の補正を忘れないでください。弦を押さえると張力が増してピッチが上がるため、実際のスケーリング位置よりもサドルを数ミリ後ろに下げる必要があります。